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粉引が難しい本当の訳

 
粉引は難しい (--;)

なんで難しいか、の理由は色々で、作る人によっても違うと思うが、ワシにとっての難しさについて話そう

粉引という技法自体はそんなに難しくはない、生地の土に 「化粧土」 と呼ばれる白い液状の土を掛けるだけの事だ

生地土と化粧土の相性とか、化粧掛けしたときに生地が崩れてしまうとか
「難しい」 と言われる要素はあるけど、試行錯誤して化粧土の成分を変えたりタイミングを変えたりすれば、どうということはない


では、ワシにとって難しいというのは ・・・・ ?


ワシが一番好きな粉引は、李朝の古い粉引だ (^^)

長年使われて、いい味がついている ・・・・ ま、汚れているって事だ (笑)

粉引というのは、他の焼き物より染みが出来やすいのだ

昔の茶人や古美術好きの人たちはそれを喜ぶ (^^) ワシもそうであります (^^)

でも逆に言うと、それらの粉引達は、何百年前に窯から出たときは、ほぼ 「真っ白」 だった訳だ

味もクソもあったものじゃなかったはず (笑)

おそらく今残って珍重されている粉引は

「長年使っている内に、特にいい味になってきた物だけが名品として残っている」 ということだ

これはキツイ (^^;) 

現代の作家は窯から出たすぐの状態の作品で
「長年使って味がついた名品」 と較べられてしまうのだ (@@;)

「やっぱ昔の味はなかなか出せないんだね」  よく言われる言葉であります (^^;)

最近友達のやきもの屋が、古い、いい味の粉引のぐい呑を窯に入れて低めの温度で焼いてみたらしい

そうすると、土や釉薬に影響を与えずに染み込んだ汚れだけが焼き飛ばされるのだ (^^)

結果は ・・・ 友達曰く 「すげ~つまんないぐい呑になったよ (笑)」

「もちろん、全体の形とか雰囲気はいいんだけどさぁ」 と付け加えてたけどね (^^)

現代の粉引作家達は、そのギャップと戦ってきたのであります (^^;)

汚れた感じになる釉薬を掛けたり、わざと化粧土を雑に掛けたり、わざと不純物の多い荒い土を使ったり、焼いた後にお茶や渋に漬けたり ・・・・ 結構涙ぐましいのであります (笑) 

もちろんワシもやってます (笑)


やきもの屋の世界に入った頃に思っていたことがある ・・・ 今も思ってる事

「物の価値なんて今生きている人たちには本当にはわからない、だから100年か300年くらい経った後のワシみたいなやきもの好きに 『ああ、このやきものはスゴクいいね、多分平成くらいの頃の陶工が作ったんだろうけど』って言われる物を作りたいなぁ」

現代の人間に審美眼が無いって言ってるんじゃないよ (^^;) どの時代の人でもそんなに変わらないもんさ、桃山時代の人だろうが平成の人だろうが ・・・ 

長い時代の総意みたいな物に認められたいって感じかなぁ (^^;)

ま、そこまで人類が存続してたらだけどね (笑)

 
そういう事を試すには粉引ってのはうってつけかも (^^)

きっとこれからも色んな粉引作ると思う

「窯から出してすぐが最高の粉引」

「3年使った時が最高の粉引」

「300年経った時が最高の粉引」

「駄作!」 (笑) (ToT) 


最後のが一番多いだろうなぁ ・・・・・・





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