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日本は陶芸大国?か?

日本は陶芸大国 ・・・ ということになってる

一応そう言われる根拠を挙げてみよう

まず、個人作家が器だけ作って飯が食える

日本で言う、食器の類だけを作るタイプの 「陶芸家」 は海外(欧米)ではほとんど成立しない

外国では、企業としての窯元で 「職人」 の立場で食器だけ作って生計を立てている人はいるが

個人作家ではほぼいないと言っていい、たとえ皿やカップを作っていても、それは芸術作品としてその形をしているというだけだ

欧米の家庭の食卓や食器棚を見ても
日本みたいに色んなタイプの食器が並んでいるということはない
季節や気分で違う食器を使うという概念自体がないようだ

それは、「日本人の美意識の素晴らしい所で、だから陶芸がさかんなのだ」 
という意見の根拠にもなるのだが、この話は別に機会にしよう

笠間でまさしく 「陶芸家」 として色んな食器を作っているヨーロッパ出身の人でさえ
「なんで日本人は、色んな食器をいっぱい使うの?ワンセットあれば充分だよ」 なんて言う
元々の陶芸先進国の中国や朝鮮では、現代では、ほとんどが量産品の安い磁器か金属器だ

とにかく日本では、食器作家というのが成立するのだ。


日本人ほど多彩なやきものを愛し、大切にしてきた民族はいない

日本人特有の概念に 「侘び」「寂び」 がある

これがあるから、汚れて歪んだ小さな茶碗が 「国宝」 であったりするのだ。

ある備前コレクターの大学教授が、海外の教授を自宅でもてなすのに、自慢のコレクションに料理を盛って食事をしたら 「世界有数の先進国である日本に来て、まさか土器で食事をするとは思わなかったよ」 と苦笑いされた ・・・ なんて笑い話があるくらいで (笑)

精緻な磁器から荒々しい焼き締まで、生活の中に溶け込ませて使用するのも日本人独特の感性だ

需要も多い

だから日本では陶芸がさかんで、技術的にも美的にもレベルも高い 
・・・ ということになっている

まぁそうなんだろう



最近、よく図書館に行って海外の陶芸雑誌を読んでみる

読むと言っても、ワシャ英語もフランス語もドイツ語も不自由なので、作品の写真や製作風景や広告をボ~っと眺めるだけだ (^^;)

とても面白い!

とても自由で、のびのびしていて、創意工夫にあふれている

現代芸術っぽいものだけではない、伝統的な壺や皿にもそれを感じる、広告にさえ ・・・

国内の陶芸雑誌も久しぶりに見てみた

毎度おなじみで安心感はあるが ・・・・ なにかが違う

海外雑誌の誌面から感じるのは
「次はどんな物作ろう」 「もっといい工夫はないか」 「もっと新しい物を」 「よりよく作るためにはなんでも使うよ」 「どんどん良くなるぞ!」

国内雑誌の誌面によく出てくるのは
「過去の名品にどれだけ近づけるか」 「穴窯、登り窯で焼く方がエライ」 
「自分で土掘って作る人がエライ」
「現代美術の概念を取り入れてるからエライ」 「過去の様式を上手く消化してる」
「結局、昔からの技術・技法が一番エライ」 

陶芸家たるものは、目標にすべき到達点に向かってストイックに収斂していくべきで 
結局その到達点は、過去の作品や技法なんだ ・・・ってイメージが見え隠れするんだよなぁ

日本の陶器鑑賞の基礎は 「茶の湯」 だけど、その茶の湯の文化自体が衰退してるしねぇ ・・・

実用品でない現代美術系の作品の扱いにしても、結局 「陶芸」 の文脈の中で評価してるって感じだし ・・・ 
そういうものは、広い意味での立体造型の中で語るべきだと思うんだけどね

・・・・ 日本人ってやっぱ暗くて、自虐的で、精神論好きなんだなぁ ・・・ 
なんでも 「○○道」 みたいにして求道的になる ・・・・

ま、ワシ自身も、「暗くて自虐的」 の権化みたいな人間なんだけどさぁ (^^;)

そんでも、人から 
「薪窯で焼いてないととにかくダメ」 とか 「唐津の土を自分で掘ってきてないからダメ」 
とか言われると
「昔とまったく同じ原料と窯でないといい物が出来ないなら、現代作家の存在価値なんか無いやんけ? ケチケチしないで、高い金出して骨董品買えば!」
なんて思うもんね (^^;)


日本が世界に冠たる 「陶芸大国」 だというのは本当なんだろう

でも、これからもずっと 「日本の陶芸が一番優れている!」 

なんて思ってるのは多分日本人だけだよ (^^)
 




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