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鉄だ!Part.2!

 
去年の9月に

「鉄だ!」 ってタイトルで、やきものにまつわる鉄分の話をした

んで

「鉄の話はもちょっと続けよう」 なんてしめくくったのに・・・

忘れてた (笑)

すみませぬ (^^;)

半年以上たって・・・続き (^^;;;)


前回は、白いやきものをつくるために、いかに鉄分を抜くかってはなしだったが

今回は、鉄分を増やす話・・・


まず、単純に鉄を焼いたらどうなるか

鉄を削った粉を白い磁器のお皿に乗せて、1200~1250℃で焼くと、鉄の粉は真っ黒になる

これが基本

つまり鉄分が多ければ多い土程黒っぽいってこと


大体全国どこでも、やきものに使える土というのがあるもので、大体は茶色っぽい

で、焼いてもやっぱり茶色~黒っぽい

鉄分が多く含まれているということだ。

前にも言ったけど、この世で一番多い金属は鉄なのだ。どこにでもある、もちろん土にも

ではなんで白い土もあるのかって話までするとメチャメチャ長くなるので他の時にね (^^)


鉄が焼き物に及ぼす影響(主に色)を段階的に見てみよう

わかりやすいように、釉薬に段々鉄を増やして説明するよ (^^)

白い土でお皿を作り、透明釉(焼きあがると透明になる薬)に鉄の粉を混ぜた釉薬を掛けて焼いてみる


①まず酸化(完全燃焼)で焼く場合・・・

 a. 透明釉にほんのちょっぴり(0.0X%くらい)鉄を混ぜる
   → 白いけど、うっすら黄色みがかっている、ベージュっぽい

 b. 1%~2%鉄を混ぜる
   → 黄色 (黄瀬戸、伊羅保)

 c. 3%~5%鉄を混ぜる
   → 黄色から段々茶色っぽく (飴釉)

 d. 6%~10%鉄を混ぜる
   → 茶色が段々濃くなり黒く (黒釉、天目釉)

②次に還元(不完全燃焼)で焼く場合・・・

 a. → 白いけど、うっすら青みがかっている、またはうっすら緑がかっている (青白磁)

 b. → 青または緑 (青磁)

 c. → 段々茶色っぽく (飴釉)

 d. → 茶色が段々濃くなり黒く (黒釉、天目釉)


細かく言うと、焼く温度や、混ぜる鉄の状態(酸化鉄、珪酸鉄、硫酸鉄、鉄の粉の細かさ)によっても変わるので

大体の目安と思っておくれ (^^;)


何を言いたいかというと、同じ釉薬に混ぜるほんの数%の鉄の分量で、こんなに多彩な色が出るということ

青白磁と黒釉なんてぜんぜん違う色でしょ?

でも鉄分がほんの数%分違うだけなんだ

びっくりでしょ?



実際に釉薬を作る時は、目的の色や風合いに合わせてもちょっと操作するけど、基本は上の通りだ

やたらとカラフルな色やカラフルな絵付けの磁器はともかく

それ以外のちょっと渋めの焼き物の色は、ほとんど鉄分が作用した色だと思っていい


鉄ってやきものにとって物凄く大切な物質なのだ


ちょっとお勉強になった? 

そういう事を頭の隅においてやきものをみると面白いでしょ?


ほんでも、 「そりゃええ事を聞いた」 とお店や陶器市なんかに友達と一緒に行って

「ん~ (--) このうす緑は微量の鉄分の色だねぇ・・・還元焼成か・・・」

とか得意げに言ったりすると

「あ、いや、お客さん、それじゃなくて酸化銅の色・・酸化だよ

なんて返されて恥をかいたりするので

知ったかぶりはほどほどに (笑)








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